2008年2月11日月曜日

ハナちゃん、や~い

兜町で会った中で、もっとも強烈で、もっとも楽しく、もっとも気のあった人が、ハナちゃんこと、華小路彩(はなのこうじ・あや)。だれが名づけたか(って本人が言っているんだけど)、別名「カブトチョー娘。」。きょう、メールがきていて、びっくりするやら、うれしいやら。近く、再会したいものです。


なお、昨日ベトナムから帰国しました。


かつてハナちゃんについては、次の記事を書きました。

「伝説の女相場師 夢はデッカク10億円」
との大見出し。(夕刊フジ「おもしろ倶楽部」2002年2月5日掲載)。


だれが呼んだか、「カブトチョー娘。」。10年前、元手600万円を1億円に増やし、2年前、ネット株で1億6000万円を支配(しかも元手200万円!)IT長者。だが、大儲けするたびに天狗になって大損し、すぐにスッテンテンになる。それでも、ちっともめげません。目指すは「10億円」。さあ、波乱万丈!! 天国と地獄を行き来したハナちゃんのお金物語の始まり、始まり…。
華小路彩(はなのこうじ・あや)。京都市出身。年齢は「絶対、ヒミツにしてえ!」と絶叫されたので一応ナイショ。
実は昨年1月の本紙連載「株名人のマル秘テク」に登場してもらった。メチャクチャ、おろしろかったので意気投合し、2人で「10の会」(10年後、10キロやせる、株で10億円儲ける、が趣旨)もつくった。しばらくしてから「シゲ、わたし、自伝を書くわ。シゲがわたしのこと、おもしろいって言うから」。で、生まれたのが昨年暮れに出版された『波乱万丈 お金物語』(TBSブリタニカ)だ。
お金大好き少女だったハナちゃん、小学生で「10万円」、高校生で「100万円」を貯め、上京。赤坂でホステスなどをしながら、23歳で「1000万円」達成。次は「億」と目標を定めた矢先、原宿で占い師の「カネゴン先生」から、「あなたも株をやってみたら」と勧められた。風采の上がらないカネゴン先生だが、株でかなり儲けていたらしい。
そして26歳のとき、人生1度目の「大勝負」に打って出た。ホステスを辞め、証券レディーにトラバーユしたときに知り合った二枚目の「ビビビ」が、店頭に新規公開する機会メーカー「THK」のことを「すごい株だ」と興奮して話すのを聞いたからだ。
この株を公募で買うには1730万円が必要。ハナちゃんの軍資金は600万円しかない。で、どうするか。ナント、街金の高利貸から1200万円を借金して、公募に申し込んだのだ。人気株なので、公募で当たる確率は数%しかないのだが、なぜか「絶対当たる」と思い込むのがハナちゃんのすごいところ。そして実際に当たり、おまけに株価は青天井の上げっぷり。
翌年、ついに夢の1億円を支配したはずだった。だが証券マンにおだてられるまま、バクチ的な仕手株、オプション取引に手を出し、「1億円」が幻となるのにさほど時間はかからなかった。
それでも、今度は「600万円を1億円にした27歳女性の体験」を出版、ベストセラーに!
新聞、雑誌から連載依頼がワンサカやってきて、講演料1回50万円のセンセイになった。が、それもつかの間、低迷相場で株で食えなくなり、「プリンちゃん」「モモちゃん」などの源氏名で年増キャバクラ嬢として生活する日々へ。
いやはやジェットコースターみたいに浮き沈みが激しいが、女神はまたも微笑むのだ。4年前、なけなしの200万円を、暴落していたベンチャーキャピタル「ジャフコ」に投じたところ、1年後には10倍以上の2500万円に。
そして、人生2度目の「大勝負」へ打って出る。99年末、東証マザーズに鳴り物入りで上場した「インターネット総研」の公募(1株1170万円)に応募したところ、2株、当たったのだ。このときも300倍の倍率だったが、「絶対当たると思ってた」。
1か月後、この2株は総額1億6000万円になっていた。ああ、ミラクル! この勢いで突っ走ろうと考えたハナちゃんは、次にカラ売りに手を出した。常識外れの超高値にあった「光通信」をカラ売りしたのだが、ナント、これが大外れ。1日1600万円も損をする日があり、かくして、ハナちゃん、再びスカンピンになってしまったのだ。
でも、「全然へこたれてないの」。こんどの本の売れ行きも上々で、「目標はハリー・ポッター」と豪語するのだ。
「シゲ、明るく元気にしてると、必ず福の神が見初めてくれる。2度あることは3度あるでしょ。あと10年のうちに必ず波がくるから、そのときには一気に10億円よ、オーホホホ」

(2006/5/25)

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