2008年2月11日月曜日

若さの秘訣

敬老の日にちなみ、総務省が発表した65歳以上の高齢者人口は総人口の19・5%、2484万人にのぼるんだそうだ。どうせ長生きするんなら、ヨボヨボじゃなく、元気でいたいよね。

「女性初の国会議員」で「100歳の(元)政治家」として話題だった加藤シヅエさんにお会いしたときのこと(「素直が一番」でふれている)。

取材前、娘のタキさんから「高齢(このとき、99歳だった)なので取材は30分くらいにして」と言われていた。疲れさせて、もしものことがあったら大変なので、もちろんそのつもりだった。

ところが、シヅエさん、しゃべりだしたら止まらない。

たしか少し前に、中年の男が小さい子供を人質に立てこもる事件が都内で発生、警視庁の特殊部隊の突入で無事、子供を救出し犯人を逮捕する事件があった。

シヅエさんは、気丈に救出を待っていた少年に激励の「ピンクレター」を出したという話もしてくれた。気がつくと、予定の30分を大幅にすぎ、かれこれ3時間近くになっていた。

僕は、「どうしてそんなにお元気なんですか。若さの秘訣は何ですか」と尋ねた。

すると、シヅエさんは「1日に10回感動すること。道端に小さい花が咲いているのを見つけると、わぁーきれいと思ったりするでしょ。それが10回」とおっしゃる。僕は「ええっ、10回も?」とビックリしてすぐに手帳にメモした。

シヅエさんは2001年12月、104歳で天に召された。僕は、シヅエさんの教えをなかなか実践できていない。これじゃ、長生きは無理かなあ。これからは、せめて「1日に1回」くらいは感動しよーっと。

(2004/9/20)

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