2008年2月11日月曜日

山口もえ

タレントの山口もえがIT系の若手社長と結婚するというのが最近、芸能ニュースで話題になった。

お相手はZEELの尾関茂雄社長(30)。報道によると、年収数億円とか。
じつは、彼には取材で2度、会ったことがある。

最初は、たしか2000年の春ごろだった。「IT革命の革命児たち」という連載を担当し、ビットバレーと呼ばれた渋谷のベンチャー企業の若手社長らのところを取材して歩いた。
ちなみに、連載1回目に登場してもらったのが、いまTBS買収で話題の楽天・三木谷浩史社長だった。エネルギッシュにITの未来を語ってくれたが、そういえば、あのとき、三木谷さんはTシャツ姿だった。ホリエモンだけがTシャツだったわけじゃないのだ。

話を戻すと、尾関さんはたしか「アクシブドットコム」という懸賞サイトを運営する会社を経営していた。
わたしはネットとか、パソコンにうとかった。「マウスって?」「クリックって?」。ベンチャー起業家たちとしゃべると、用語からしてチンプンカンプン。
で、彼らはすぐいやな顔をした。
「どうせ、おっさんにはしゃべったってわからないよ」と。
そんな中、尾関さんは比較的、よくしゃべってくれた人だった。ベンチャーの経営者というと、「どんな熱血漢なのかな?」と思っていたが、彼は肩に力の入っていないというか、けっこう淡々としたタイプだった。

この翌年、もう一度会った。私事だが、子供が生まれた日だったので、よく覚えている。
会社の場所は別のところに移転していた。以前は、ほんの数人しか入れない狭さだったが、ずいぶん広いところに変わっていた。
「順調なんだなあ…」
ITバブルがはじけ、消えていった若者も多かったが、彼は生き残った。

「あの彼がねえ…」。新聞記者だったらスクープのチャンスだったかもしれない、と感慨深いものがあった。

(2005/11/10)

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