2008年2月11日月曜日

赤塚不二夫のことを書いたのだ!!

先週発売の新刊「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(武居俊樹著、文藝春秋刊、本体1600円)。これは正真正銘、傑作だ。

表紙にはこうある。
『よく描いた!よく飲んだ! 伝説の赤塚番「武居記者」がぜ~んぶ書いたのだニャロメ!!』


27日夜、アルカディア市ヶ谷で出版記念パーティーが開かれ、僕も出席してきた。

参加者の顔ぶれは豪華だった。
赤塚さんの元アシスタントだった北見けんいち(釣りバカ日誌)、古谷三敏(ダメおやじ)、高井研一郎(総務部総務課 山口六平太)のほか、石井いさみ(750ライダー)、あだち充(タッチ)、武論尊(北斗の拳)、やまさき十三(釣りバカ日誌)などの各氏や、小学館の編集者(武居さんの後輩)たち。ざっと見渡したところ、総勢100人ほどいただろうか。会場に入りきれず、受付のまわりに酒、つまみを持ってきて談笑する人たちもいた。

冒頭、お祝いのあいさつに立ったやまさきさんは、武居さんと早大文学部(演劇専修)時代からの親友(悪友?)。

「青白い浅学の徒が(天才の)えじきに会うさまが描かれているはずだ。もとは、勤勉、実直、大まじめが正体だが、赤塚番になって4、5年後に会うと、大バカになりきっていた。天才にイビリ殺されないために大バカになりきることにしたと思う。バカを演ずるしかないアホがどの程度、天才に迫っているか」と、「バカ武居」の処女作にお祝いのメッセージをおくった。

続いて、赤塚夫人の真知子さんが「赤塚の祝辞を代読します」と前置きし、「僕の本を書いてくれてありがとう。パラッと見たけど、君も大人になったね。僕のこと、こんなに愛してくれたなんて、来世は結婚してください。でも、僕より先に文豪になったから嫌い。きょうは欠席して寝ていることにする」とスピーチした。

「天才バカボン」の担当者だった五十嵐隆夫さんも、この本の中で登場するが、「仮性包茎だった」とか「タクシーの中に原稿を置き忘れた」ことなどを暴露されている。

五十嵐さんは、パーティーの締めに登場し、「あのころのことをだれか書いてくれないかと思っていた。仮性包茎と書かれようがかまわない。出版界は何が起こるかわからない。次に、原稿をもらいにいくかもしれない。また、そうなってほしい」と、文豪・武居にエールをおくった。

調子に乗った武居さんは「オレの場合は初版30万部からだ」と豪語している。

(2005/5/30)

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