2008年2月11日月曜日

再会

今夜、大手町の居酒屋で懐かしい人と4年ぶりに再会した。
以前、彼女は新進党のマドンナ議員の秘書をしていた。僕は当時、政治担当で官邸に詰めながら国会、議員会館を歩き回っていたが、ほぼ毎日、用もないのに彼女のところに寄ってはダベっていた。


あのころ、僕が必ず立ち寄っていたのが、池坊保子議員、丸谷佳織議員、小池百合子議員、佐藤謙一郎議員、坂井隆憲議員、小泉純一郎議員の各事務所。もちろん、会うのは議員本人ではなく、秘書の方たちだった。このうち、小泉さんは首相になり、坂井議員とその秘書、塩野谷晶さんは刑事被告人に転落してしまった。何が、人生の明暗を分けたのか、不思議な気がする。

池坊さんの事務所には、二女の美佳さん(とっても美人!)が秘書でいた。僕は彼女に週1のエッセー(「永田町の不思議」というタイトルだった)を連載してもらっていたので打ち合わせに行くと、たいてい男性秘書連中が用もないのにたむろしていたものだった。

「ハハン、こいつら、美佳さん目当てなんだな」とすぐわかった。「はい、お前ら邪魔、邪魔。こっちは仕事なんだからね」と追い出そうする僕と、奴らの間で、バチバチ!と火花が散ったものだった(?)。
小池さんの女性秘書は、子育てで悩んでいた。高校生の男の子がいるけど、最近、息子が何を考えているかわからないとこぼしていたので、僕は渡辺淳一の「男というもの」をプレゼントした。数日後、彼女から「息子もこういうこと考えてんだろうなあって、よくわかったわ」と連絡があった。

塩野谷さんのことは、胸が痛い。
逮捕されてから、週刊誌などにさんざんなことを書かれてきたが、僕が会っていた彼女は真面目で、一生懸命で…。一言でいうと、頑張り屋さんだった。

政治担当になる前、僕は彼女を記事で取り上げたことがあった。たしか「小沢・新進党つぶしに自民党が放つ隠し玉は、永田町1の美人秘書」というタイトルだった。
その後、僕が主宰する会に誘ったこともあった。議員会館の部屋ではしょっちょう会っていたし、こっそり彼女からネタを教えてもらったこともあった。彼女に「ねえ、おもしろい人を紹介してよ」と頼んで、「永田町の占い師」と知り合いにもなった。

思い出すと、たしかにいろんなことがあったよなあ。
久しぶりに彼女と再会して、話が弾んだ。
彼女は、秘書を辞めて米国の大学・大学院に留学し、帰国後はコンサルタントとして働いているという。米国で知り合った人脈は金融関連の人が多く、僕のテーマが「投資」だと知ると、何人も紹介してくれると言っていた。
笑顔がチャーミングな彼女は、米国ではモテモテだったそうだが、いまだ独身。日本に帰ってきたら、「負け犬」と呼ばれる世代だった。「わかった。じゃあ、僕は君に独身(またはバツイチ)の男性を次々紹介するよ」と約束した。

僕たちは、再会する運命だったのだろう。だって、話の途中で判明したのだが、自宅もご近所。しかも、通っているフィットネスクラブも同じ(プールで会っていたかも?)。
これからは彼女を時々、誘おうーっと。

でも、その前に…。
あすの朝、胃とすい臓、肝臓の検査が待っている(イヤだなあ)。

(2004/12/3)

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